ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.19
わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

少しの工夫でおいしく減塩!
 塩分のとりすぎは、高血圧の原因となり、高血圧の状態が長く続くと生活習慣病を引き起こしやすくなります。家庭によって好みが大きく分かれるところですが、味つけを工夫すればおいしい減塩が可能!今日から減塩を心がけましょう。
塩分をとり過ぎない食事のポイント 

 味かげんは塩かげんと言いますが、健康的な献立づくりも「塩梅(あんばい)」が大切。塩分は、8gを目標に、高血圧の方は一日6gにおさえましょう!
1. 加工食品を減らしましょう
加工食品には思ったよりも多くの塩分が含まれています。多用は控え、手づくりのおいしさを楽しみましょう。

◎ 加工食品に含まれる塩分量(例)
 ● 塩鮭(甘口)一切れ100g ……………
 ● たらこ半分 ………………………………
 ● 蒲鉾2切れ 50g…………………………
 ● しらす干大さじ 2杯 ……………………
 ● プレスハム 2枚…………………………
 ● 梅干一個 10g …………………………
 ● たくわん2切れ 14g …………………
 ● 胡瓜ぬかみそ漬け6切れ 36g…………
2.8g 
2.6g 
1.3g 
1.2g 
1.3g 
…2g 
…1g 
…1g 
2. 汁物は1日一杯にしましょう
 味噌汁、すまし汁、洋風スープなどは、1人分で2gほどの塩分量になります。汁物は1日一杯に。ラーメンやうどん、そばのおつゆは残しましょう。
3. 新鮮な材料や香辛料で料理をしましょう
 新鮮な素材なら薄味でもおいしく食べられます。また、煮物より、酢の物のほうが減塩できます。わさび、トウガラシ、カレー粉、生姜、葱、シソ、ニンニクなどのスパイスやハーブ類は減塩料理の強い味方!ぜひ活用を。
ここに注意!!
かくれ塩分も見落とさない!
食品の栄養表示では、「ナトリウム」と表示されるものの2.54倍が食塩量です。レトルトや冷凍食品、調理済食品によく使われるうま味調味料のグルタミン酸ソーダや、清涼飲料水に含まれる炭酸ナトリウムも摂り過ぎないようにしましょう。




発行/萩野原メディカル・コミュニティ