シリーズ「糖尿病教室」 No.14

糖尿病の薬物療法(その1)
 わたひき消化器内科クリニック 綿引 元

今回から糖尿病の薬物療法について話して行きます。薬の知識をしっかり身につけ、治療に役立ててください。

 1型糖尿病(インスリン依存状態)の患者さんはインスリンを使用しなければなりませんが、2型糖尿病(インスリン非依存状態)の患者さんは食餌療法と運動療法をきちんと行っても血糖のコントロールが出来ない場合に、経口血糖降下薬またはインスリン製剤を用いて治療していきます。

■薬物療法の注意点
 糖尿病治療の基本は生活習慣の改善ですから、患者さん一人一人に必要な食餌療法と運動療法を行うことが前提になります。また、薬を飲んでいても食事や運動をおろそかにせず、継続して守ることが基本になります。
 さらに、薬の基礎知識を持ち、それぞれの薬の作用を理解し、正しく服用することも大切になります。
■2型糖尿病(インスリン非依存状態)の治療
 糖尿病の治療は、食餌療法、運動療法を中心に生活習慣の改善を図ることから始まります。血糖のコントロールの目標は、一般的には「血糖コントロール指標と評価」(下図)の「優」ないし「良」としますが、患者さんの年齢や病状を考慮しながら個々に決めていきます。2〜3ヶ月続けても目標の血糖コントロールが達成できない場合に経口血糖降下薬またはインスリン製剤を用います。
 図 血糖コントロール指標と評価
日本糖尿病学会 : 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン. 15項, 南紅堂, 2004より引用




発行/萩野原メディカル・コミュニティ