ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.26
わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

減塩で生活習慣病を防ぎましょう。
 生活習慣病を予防し、健康であるための塩分量を、厚生労働省では男性9.0g、女性7.5gを目標(2010年版)とし、日本高血圧学会は、高血圧の人に対し男女とも6g未満を推奨しています。しかし、国民栄養調査(H21)によると、男性11.6g、女性9.9gの塩分をとっているのが現状です。「栄養と料理」で行った塩分測定をもとにした減塩の鉄則を
ご紹介します。できることから、やってみませんか?

減塩のヒント・・・『調理の新常識』から
和食は、どうしても塩分が多くなるので、漬物、汁物、佃煮、干物を減らしている方も多いと思います。健康の
ためにがまんしているみなさん、物足りない味付けにならない、おいしい料理の減塩のヒントを覚えましょう!
ヒント1 焼き魚は、下塩をして30分、出た水分を拭き取り、焼く。
・魚の臭みとともに、塩分も出ていきます
ヒント2 竜田揚げは、薄味にして30分下味、おいしく減塩。
・サバ、肉類ともにしっかり味がしみ込みます
ヒント3 昆布じめは、下塩なしで1時間
・24時間おくと、下塩なしでも減塩効果は少ない
ヒント4 お浸しはだし洗いして、食べる直前にあえる。
・だし洗いとは浸し汁に付けた後で軽く絞ること
ヒント5 しゃぶしゃぶは、たれ2種を半分ずつ使用。
・塩分:ポン酢>ごまだれ、
 カロリー:ごまだれ>ポン酢
冷奴の薬味は醤油をかけてからのせること。
・薬味が醤油を吸ってしまうため
ヒント6 たけのこは追ガツオで、うまみ増、減塩に。
・追いガツオはうまみを足すために、キッチンペーパーの上に削り節をのせて蓋のようにします
ヒント7 カボチャ、里芋は、煮上がって10分後に味見をすること。
・煮上がった直後は物足りなく感じるので、味が浸みてから
ヒント8 ドレッシングはかけるよりも和えると減塩。
・野菜の水分をよく切ることがポイント
ヒント9 枝豆はゆでてから、塩を振り、すぐに食べる。
・時間を置くと豆まで塩分が入ってしまいます
参考資料:栄養と料理:H23年2月号



発行/萩野原メディカル・コミュニティ