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ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.37

噛み応えのある料理を食べて サルコペニア、フレイルを予防。

わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

年を取るにつれて筋力が衰えることをサルコペニアといい、フレイル(虚弱)の原因の一つ。栄養不足や転倒、骨折、認知症などのリスクを高め、要介護状態へとつながります。よく噛むことが、食べる力の基本です。さあ、フレイル予防を始めましょう!

さあ、フレイル予防を始めましょう!

栄養や料理を工夫してサルコペニアにならない生活を

  1. お口のフレイルチェック:「はい」のチェックがいくつつくか、やってみましょう!

    1)同じくらいの年齢の人と比べると、健康に気を付けた食事を心がけている。 □はい □いいえ
    2)野菜と主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)を両方とも毎日2回以上食べている。 □はい □いいえ
    3)さきイカ、たくあんくらいの硬さの食品を普通に噛み切れる。 □はい □いいえ
    4)お茶や汁物でむせることはない。 □はい □いいえ

    「はい」が少なかった人は、食事はゆっくり噛んで食べること。肉も魚もバランスよくとりましょう。

  2. よく噛むことが「食べる力」の基本です。ひと工夫して「食べる力」を養いましょう。。

    1)調理法の工夫でよく噛む!
    みじん切りや薄切りでなく、形をとどめた切り方がおすすめ。
    野菜のシャキシャキ感を残し、噛み応えのある料理にしましょう。
    とろみで飲み込む料理より、あんかけで、唾液と合わせて噛む料理にしましょう。

    2)食べ方を意識してよく噛む!
    必ず1品は噛み応えのある料理を。 
    食事はゆっくりと時間をかけてとる。 
    一口の量は少なめに。

    3)噛み応え度ランキングいろいろ。

  3. 食べ物のかすが、口の中に残りやすい人は口腔機能が低下しているかもしれません。特に舌の機能が低下すると口の中での食べ残しが増えます。おいしく食べるには、舌筋と健康な歯が大切です。食後の歯みがき(歯間ブラシも使う)を忘れずに。定期的に歯科検診も受けましょう。


発行/萩野原メディカル・コミュニティ