「糖尿病教室」 5

わたひき消化器内科クリニック 綿引 元

■糖尿病の運動療法の確立に向けて


ライフコーダを導入しました!
 糖尿病の運動療法は、食事療法、薬物療法と並ぶ糖尿病治療の基本です。
 運動が不足し、栄養のバランスが崩れると、糖尿病をはじめいろいろな病気になりやすくなります。生活の中に運動を積極的に取り入れ、生活習慣を改善することが大切です。運動により糖尿病の血糖コントロールが良くなるばかりでなく、さまざまな効果が期待できます。
 ただ散歩するだけでも良いのですが、楽しく身体を動かせて、自分の身体の状態にあった運動を見つけることが大切です。

(1)運動療法の開始にあたって

 運動を開始する前には、医学的チェック、身体的チェック、生活習慣チェックを行い、自分の状態を知っておくことが大切です。運動を安全に、かつ効果的に行うためには、運動療法の処方が重要になります。運動療法の処方とは、どんな運動をどのようにするか、どのくらいの強さでするか、何分ぐらい続けるか、週何回するか、いつするかなどを個人の体力やライフスタイルに合わせて決定するもので、いわば個人単位の運動メニューです。無理なく長続きするよう設定され、忙しくてまとまった時間がとれない方の場合は、日常生活の中に運動療法を組み込むこともできます。
 当院では、積極的な運動療法を導入するにあたって、生活習慣記録器(ライフコーダ)を導入し、皆さんの1日の生活(身体活動状況の強度や時間)パターンや、消費カロリーの日別推移を一定期間で分析して、生活習慣の改善のための計画を作成し、今後の生活パターンを少しでもより良い方向に変えて行くために、運用を開始しました。

(2)ライフコーダ(生活習慣記録器)とは
 ライフコーダは、簡単に説明すると高機能の万歩計ともいえる記録装置です。1日の総消費量、運動量、歩数を計測しますが、センサーを使ってデスクワークからウオーキング、ジョギングまで運動強度も判定できます。さらに、200日と長期にわたって記録でき、パソコンに接続して、24時間の身体活動レベル(強度、時間、頻度)を分析します。見た目は万歩計と変わりはないのですが、高価な記録器ですので、台数に制限があり、予約をしていただいた上で貸し出しています。自分の運動や身体活動の状態をしっかり知りたい方は職員にお申し付けください。