シリーズ「糖尿病教室」 No.12

糖尿病の運動療法(その7)
 わたひき消化器内科クリニック 綿引 元

まとまった時間がとれない人のために
 運動の時間がとれない人は、意識的に日常生活の中に運動療法の基本を取り入れていくことが大切です。

■通勤時間を利用した運動をしましょう。
 マイカー通勤を見直しましょう。4kmないし5kmの距離なら、歩きや自転車通勤も考えてみませんか? また、バスなどの公共交通機関を利用するのであれば、駅やバス停までのウォーキングができますし、一駅先まで歩くのも良いでしょう。さらには、エレベーターやエスカレーターではなく階段を利用しましょう。

■買い物は車を使わずに歩くか、自転車で出かけましょう。
 近所で買い物をするときは歩いてお店に行きましょう。お店が近ければ、少し遠回りをしてみましょう。少し離れた場所にあるお店まで、時には足を伸ばしてみましょう。

■仕事で身体を動かすことも良い運動になります。
 身体を使う仕事は、場合により有効な運動になります。農作業ばかりでなく、身体全体、特に足を使って一定時間継続する仕事は有効な運動になります。

■一日一万歩を目標に。
 一定の時間運動を続けられなければ、コマ切れでもしかたありませんので、運動量だけでも確保しましょう。万歩計をつけて一日一万歩を目標に頑張ってみましょう。

 特別な運動時間をとれなくとも、できることなら続けて15分以上、週3日ほど、少し息切れする程度は頑張りましょう。




発行/萩野原メディカル・コミュニティ