ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.20
わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

食生活からガン予防!
 対症療法では癌の完治は困難と考えられている健康増進クリニックの水上治院長のお話から、癌予防、治療で大切な食生活のポイントをご紹介します。詳しくは「食べもの通信」9月号をご覧ください。
ガン予防と治療に役立つ食生活のポイント おいしい和食でガンをノックアウト!!

穀類と魚中心で、健康的な食事として世界中から注目されている和食。ガンの予防と治療には、和食の考え方を中心にした献立が最適です。「おふくろの味」でいつまでも健康に過しましょう!
ガン予防&治療に適した食事のポイント
1)野菜はたっぷり、1日に350g。
  果物は適度に摂りましょう!
 野菜や果物に含まれるファイトケミカルの抗酸化作用が、癌予防に役立っていることがわかってきました。野菜=サラダと考えず、煮た淡色野菜、緑黄色野菜どちらでもたっぷり摂りましょう。果物はカロリーが高いので、みかんなら1日3個まで。

2)白米より玄米や胚芽米を!
 糠の部分の食物繊維、ミネラル、ビタミンが癌抑制に働きます。

3)植物性の油(n-6の不飽和脂肪酸)の摂りすぎに注意!
 植物性のサラダ油などはリノール酸が多く、コレステロールを下げると宣伝されてきましたが、善玉のコレステロールまで下げてしまいます。また、リノール酸の摂りすぎは癌やアレルギーを増やす原因となります。オリーブオイルは大丈夫です。

4)肉を控えめ、魚中心の献立を!
 肉を毎日食べる人は食べない人に比べて、前立腺がんのリスクは6倍。肉好きの女性では、乳・卵巣・子宮内膜癌が増えてきています。一方、魚からはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など肉の脂肪より良い脂肪酸が摂れるのでおすすめです。

5) 子供の頃から和食に親しみましょう!
 子育て中でも肉中心にならないようにしましょう。献立を工夫して、野菜たっぷりで、大豆製品やイモ類、海藻そして魚を好む子に育てましょう。

6)まずは禁煙!アルコールは適量を
 喫煙は自分の健康を損なうだけでなく、一緒に暮らす家族の健康までおびやかします。たばこを吸う習慣のある方は、できるだけ早く禁煙をしましょう。医療機関でも禁煙相談を行っているので利用すると良いでしょう。また、アルコールは適度に、休肝日を作りましょう!



発行/萩野原メディカル・コミュニティ