ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.25
わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

カルシウム摂取で骨量を維持骨粗鬆症を予防しましょう。
 カルシウムは体重の1〜2%を占め、その99%は骨および歯に存在します。残りの1%は血液や組織液、細胞に含まれ、体のさまざまな機能を調節する働きをしています。骨量(※)は加齢とともに徐々に減少し、骨折しやすくなります。骨量の維持、増加によって骨折の予防につとめましょう。
※骨量=骨密度。骨に含まれるカルシウムなどミネラル成分の量のこと。

牛乳に頼らずにカルシウムをとる工夫
カルシウムを牛乳からとることを皆さんに勧めていますが、牛乳を飲むと下痢をする人がいます。乳糖を分解する酵素が不足している人で、体質によるものです。プレーンヨーグルトは砂糖やゼラチンが入っていませんので、牛乳と同じと考えてよいのですが、ヨーグルトもダメという人のカルシウムのとり方を考えてみましょう。
カルシウムの1日の推奨量
50〜69歳  女性   666mg
50〜69歳  男性   712mg
男女とも1日およそ700mgのカルシウムを摂取する必要があります。
いろいろな食品を組み合わせて、意識してカルシウムをとりましょう。 
◆工夫その1 ◆工夫その2
カルシウム豊富な食材はコレ!
牛乳200mlに含まれるカルシウム230mgとほぼ同じだけのカルシウムを含む食品
うるめいわし 1尾
ワカサギ 2尾
ごまめ(田作り) 5g=2本
サクラエビ(乾)12g
干しエビ 4g
ごま大さじ 2杯
高野豆腐 15g=2個
ヒジキ 16g
カブの葉 120g
小松菜 140g
切り干し大根 40g
カルシウムを効率良くとれる献立はコレ!
カルシウムを効率よく吸収するためには、ビタミンDとマグネシウムが必要となります。また、丈夫な骨をつくるには、ビタミンC・K、鉄、タンパク質、亜鉛、リンも大切な栄養素です。

カルシウムとビタミン、ミネラルを多く含むおすすめ献立
玄米ご飯にサクラエビ・ゴマ・
 ジャコ・海藻などのふりかけ
ワカサギの南蛮漬け
小松菜の胡麻和え
高野豆腐と野菜の煮つけ
味噌汁
 (カブ・揚げ・煮干し入り)



発行/萩野原メディカル・コミュニティ