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■中性脂肪とは?
中性脂肪は、肝臓で作られたり、食事によって摂取されたりします。生命維持や活動に必要なエネルギー源となりますが、食べすぎなどで使われずに余った中性脂肪は、万が一に備えて蓄えられます。この中性脂肪が皮膚の下に付くと皮下脂肪、内臓のまわりに付くと内臓脂肪などと呼ばれます。血液中の中性脂肪が多いと血栓ができやすくなります。また、脂肪細胞が中性脂肪で膨れ上がり、そこからさまざまな悪玉の物質が分泌されます。この悪玉物質が高血圧や糖尿病など、複数の病気を誘発します。 ■中性脂肪が過剰になる原因と注意点 (1) 食べすぎ:特に糖質の取りすぎ 油っこいもののとりすぎが原因と思っている人もいますが、甘いお菓子やジュースのとりすぎのことが多いのです。糖質は体内で消化され、ブドウ糖となり、肝臓で中性脂肪に変えられます。主食のご飯やめん、パンなどは糖質の中心ですが、加えて甘いお菓子などを日常的にとっていると糖質が過剰になります。特に砂糖は消化吸収されやすく、中性脂肪に変わりやすいものです。間食に注意! (2) 飲みすぎ:アルコールによって中性脂肪の合成能力が高まる お酒の飲みすぎは肝臓に脂肪がたまりやすく、脂肪肝を発症しやすくします。アルコールは食欲を増進させる作用があるため、食事の量が増えてしまいがち。お酒にもエネルギーが含まれているので、飲みすぎはエネルギー過剰の原因になります。さらにアルコールによって肝臓では中性脂肪の合成能力が高まるため、その余分なエネルギーをどんどん中性脂肪に変えてしまうのです。 (3) 運動不足:消費エネルギーが減り余剰分が中性脂肪になる 体を動かす機会が減ると筋力が低下し、基礎代謝が下がってエネルギーが燃焼しにくくなります。中性脂肪は食後に運動したほうが下がることがわかってきました。 |
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発行/萩野原メディカル・コミュニティ |