■生活習慣病を予防する野菜パワー
春キャベツや山菜、筍など、自然の恵みがおいしい季節です。そこで、今月は野菜のお話。皆さん、野菜をたっぷり食べていますか?
『健康日本21』では、健康を維持・増進し、ガンや生活習慣病を予防するためにも、成人1日あたりの野菜の摂取量の目標値を350グラム以上としています。野菜には、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がたっぷり含まれるだけでなく、疾病の予防や老化の予防にかかわる抗酸化性、抗変異原性、発ガン抑制など様々な生理的機能性があることが明らかになっています。緑黄色野菜、淡色野菜など多種の野菜をバランスよく食べることによって、より健康な身体を作ることができるのです。
■野菜の抗酸化性
酸素は、人間の生命活動にとってなくてはならないものです。しかし、食物、ストレス、薬物などが引き金になって、体内で活性酸素が過剰に作られると、身体は酸化障害を受けてしまいます。酸化障害は、ガン、虚血性心疾患、糖尿病などの発症にかかわっていることが明らかになっています。
食品の中には、酸化障害を起こりにくくする『抗酸化物質』が含まれています。野菜はその主な供給源。トコフェロール、アスコルビン酸、カロテノイド、ポリフェノールなど抗酸化性の高い成分が多く含まれています。野菜をたくさん食べることは、身体の抗酸化性機能を高め、病気を予防するという観点から、とても大切なことなのです。
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■野菜の発ガン予防機能
ガンの多くは、食物やタバコなど環境的な化学物質を因子にして起こると言われています。
ガンは、細胞の突然変異が原因となって発生します。突然変異を誘発するのが変異原物質=『発ガン物質』です。野菜には、変異原物質の生成や作用を抑える『抗変異原性』という生理的機能があります。つまり、野菜には、発ガンのリスクを少なくするパワーがあるということ。特に、ほうれん草、キャベツ、ナス、ごぼう、生姜、ブロッコリーなどが大きな抑制パワーを持っています。
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野菜料理をおいしく作り、毎日食べれば家族そろって健康いっぱい。この機会に新しい野菜料理に挑戦してみてくださいね!
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