砂糖やはちみつなどだけでなく、いまは、私たちの周りでいろいろな甘味料が手にはいります。低エネルギーや低糖質をうたうものなど、甘味料の種類はさまざまです。私たちの健康管理や食事作りに役立つ知識をご紹介します。
「糖質」は炭水化物から食物繊維を除いたもので、私たちが生きる上のエネルギー源です。単糖類、二糖類、オリゴ糖、多糖類に分かれます。一方、「糖類」とは単糖類と二糖類の総称です。
砂糖と呼ばれるものは、単糖類のブトウ糖と果糖の2つが結びついたもので、科学的には蔗(しょ)糖と呼ばれ、二糖類です。血糖値への影響が大きいのはブドウ糖です。砂糖が体内に入ると、ブドウ糖と果糖の結合が切れて、ブドウ糖が血液中に入って血糖値を上げます。(果糖も体内でブドウ糖に変わり、血糖値を上げます)
白い砂糖は精製されており、大部分が蔗糖です。黒砂糖はミネラルが残っており蔗糖は80%位、三温糖は95%が蔗糖です。どちらも血糖値の上昇に注意しなければなりません。
蜂蜜はブドウ糖が35%位、果糖が40%前後含まれています。血糖値のあがり具合を示すGI値は砂糖とあまり変わらないので、血糖値を上げるといえます。
血糖値のコントロールが必要な人は普段の食事で使う砂糖を低エネルギー甘味料に変えてみてはどうでしょうか?ただし血糖値を上げにくいからと、たくさんとらないようにしましょう。
発行/萩野原メディカル・コミュニティ |