低血糖は、高齢者にさまざまな悪影響をもたらします。重症低血糖は1回でも認知症を起こします。認知症を合併した高齢者では重症低血糖を起こしやすく、重症低血糖と認知症の悪循環に陥らないように治療することが大切です。 低血糖は転倒、転倒骨折、うつ傾向、生活の質(QOL)の低下など老年症候群とも関連しており、重症低血糖は心筋梗塞などの心血管系疾患の発症や死亡の危険因子にもなります。