ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.4

野菜で健康! 1日350gが目標です。(2) わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

野菜料理ですこやか家族を目指しましょう.

私たちは酸素なしでは生きていけません。ところが、取り入れられた酸素の約2%が、生体や細胞の中で有害に働く活性酸素に変化してしまいます。活性酸素から身を守るために、野菜をたくさん食べることをおすすめします。新しい野菜料理、一工夫してみませんか?

活性酸素を減らしていつまでも若々しく!
 動脈硬化の原因としては、コレステロールや中性脂肪が挙げられますが、最近新しく話題になっているのが活性酸素です。
 体内に取り入れられた悪玉コレステロールLDLは、活性酸素によって酸化されると、自然に回収することができなくなります。回収されなくなったコレステロールは体内の各組織に沈着してしまいます。そのうち、血管に沈着したものが動脈硬化の原因となります。コレステロールと活性酸素のダブルパンチによって、血管が老化し、動脈硬化を起こして様々な生活習慣病の原因となるわけです。
 つまり、活性酸素は体内の老化の促進役。ということは、活性酸素を減らすことで、血管の老化を防ぐことができるということになります。
 そんな活性酸素を抑制する働きを持つ食品の主役が野菜です。野菜をたっぷり食べることで、動脈硬化や生活習慣病を予防することができます。「野菜料理はサラダ」とだけ考えず、和風の煮つけやゴマ和え、魚との炊き合わせなど工夫して食卓に取り入れましょう。

●活性酸素を抑える働きのある食品


●熱を加えても抗酸化力の変わらない食品

・れんこん・ごぼう・海藻類
※活性酸素を抑える食品は、熱を加えるとその力が弱まるという特徴があ ります。これらの食品は、煮ても効果が変わらないと言われています。

●特におすすめ!抗酸化力の強い13の野菜

・春菊・三つ葉・ピーマン・パセリ・ミニトマト
・アスパラガス・にら・生姜・蓮根・あしたば
・オクラ・貝割菜・サヤエンドウ

(資料:食べ物通信2月号より)
 








発行/萩野原メディカル・コミュニティ