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ワンポイントヘルシートピック おいしく食べて健康生活 Vo.40

水分をたっぷりとり便秘予防を。下痢の時は 少し薄めたスポーツドリンクを飲みましょう。

わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

下痢やすっきりとしたお通じがないなど、おなかの調子を整えるのは難しいと思っている人いませんか?受診して病気を見つけてもらうこと、服薬することは大切です。その上で、食べ方の工夫で、解決することもありますよ。

おなかの調子を整える食事のコツ


「弛緩性便秘」の時の工夫

腸の動きが鈍くなった時に起こる便秘で、腸内に長く便がとどまるために、どんどん便が固くなって出にくくなる場合です。

  1. 水分をこまめに、たっぷりととりましょう。
    便が柔らかく、出やすくなります。冷たい水や牛乳は胃腸を刺激して排便を促す効果が期待できます。
  2. 香辛料,酸味、脂質を適度にとりましょう。
    大腸を刺激してくれます。
  3. 野菜や海藻類をとりましょう。
    食物繊維が豊富な野菜や海藻類をとりましょう。汁物でとるといいでしょう。(ごぼう、カボチャ、イモ類、豆類、ヒジキなど)
  4. 3食きちんと食べましょう。
    お菓子や果物を食事の代わりにしないこと。3食ごとに主食(ご飯、パンや麺類)、主菜(たんぱく質を含んだおかず)、副菜(野菜や海藻類)をとりましょう。

「けいれん性便秘」の時の注意

腸のぜん動運動がストレスなどで過剰になり、けいれん状態になって便の流れがスムーズにならなくなるタイプの便秘です。便秘と下痢を繰り返す傾向にあります。


「弛緩性便秘」の時の工夫

  1. 脂肪の多い食品は避ける。
  2. 食物繊維の多いものは控える。
  3. 水分はしっかりとる。
    下痢が続くと脱水を起こしやすいので、十分な水分補給が必要です。
  4. 症状のひどいときは、絶食。
    軽いときは、雑炊や煮た野菜、消化のいいものをとりましょう。
  5. 刺激物は控える。

「下痢」の時の水分補給の仕方

下痢する量が増えることを気にして、水分を控えないこと。普通の水でいいので、冷たいものは避け、こまめにしっかりとりましょう。下痢の量や回数が多いときは、経口補水液、スポーツドリンクを少し薄めたものがおすすめです。炭酸飲料やアルコールは控えましょう。

参考資料:MSD便秘・下痢の方のやさしい食卓



発行/萩野原メディカル・コミュニティ